日光東照宮「眠り猫」の真実!なぜ寝ている?裏の雀と左甚五郎の謎

日光東照宮「眠り猫」の真実!なぜ寝ている?裏の雀と左甚五郎の謎

日光東照宮「眠り猫」の真実!なぜ寝ている?裏の雀と左甚五郎の謎についての最新情報をご紹介します。

日光東照宮の眠り猫が目を閉じている最大の理由は、「戦乱が終わり、猫も安心して眠れるほどの泰平の世が訪れたこと」を表している点にあります。応仁の乱から約150年続いた戦国乱世を平定し、260年余りに及ぶ江戸幕府を開いた徳川家康公。日光東照宮に施された膨大な彫刻群は、その平和の永続を願う視覚的なメッセージで埋め尽くされています。

一方で、眠り猫にはもう一つの鋭い意図が込められています。彫刻を斜め下から見上げると分かりますが、猫は完全に脱力して熟睡しているわけではありません。四肢のうち前足は床を強く捉え、肩をわずかに怒らせて、何か異変があれば一瞬で飛びかかれる体勢を維持しています。

家康公の墓所である奥宮への入り口「坂下門」に設置されていることから、邪悪な侵入者を決して通さない「番猫」としての役割を担っているのです。「表向きは平和を謳歌して眠りつつ、裏では墓所を厳重に警戒する」という二重の意味こそが、眠り猫の真の姿といえます。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。