奈落の底に突き落とされた桐谷さんが、なぜ現在の巨額資産を再構築できたのか。その軌跡を客観的な数字で辿ると、市場平均を凌駕する驚くべき回復曲線が見えてきます。金融データおよび各種報道資料、専門誌の取材アーカイブをもとに、桐谷さんの資産推移を整理したものが以下の比較表です。
この推移データが証明しているのは、桐谷さんの復活が単なる市場の上昇に便乗した幸運ではないという事実です。投資信託や主要指数(TOPIX・日経平均)と比較分析を行った個人投資家たちのリサーチでも、2023年〜2024年の局面において桐谷さんのポートフォリオ上昇率はTOPIXの上昇ペースを上回っていたことが確認されています。
致命的な打撃を受けた2008年以降、桐谷さんは「二度と借金(信用取引)はしない」「自分の手元資金の範囲内(現物取引)でのみ投資する」という鉄則を自らに課しました。どん底の中で手元に残ったのが、わずかな現金ではなく、各企業から送られてくる「お米券」や「食事優待券」でした。食費や日用品費を優待で極限まで浮かせ、手元の配当金をすべて割安な優待株の買い増しに充てるという、徹底した循環構造を確立したことが復活の礎となったのです。