切り傷からの出血に直面したとき、最初に見極めなければならないのが「損傷した血管の種類」です。血管には動脈、静脈、毛細血管の3系統があり、どの血管が傷ついたかによって危険度と対処スピードが根本から異なります。
最も危険なのは、心臓から強い圧力で送り出された血液が通る動脈の損傷です。動脈出血静脈出血違いを正確に把握しておくことは、自力で処置を継続できるか、即座に119番通報(救急要請)を行うべきかの命運を分けます。
消防庁および救急医療の基準において、血が止まらない救急車目安として提示されているのは以下の状況です。
- 動脈性の拍動性出血がある場合
- 直接圧迫を15分以上続けても鮮血の流出が衰えない場合
- 顔面蒼白、冷や汗、めまい、呼吸促迫、意識の混濁など、循環不全(ショック症状)の兆候が見られる場合
- 深部組織(骨、腱、皮下脂肪の黄色い塊)が露出している広範な創傷の場合
これらの兆候がひとつでも認められるときは、自家用車やタクシーでの移動を待たず、ためらわずに119番通報を行ってください。