切り傷の血が止まらない!正しい止血法と病院受診の救急判断基準

切り傷の血が止まらない!正しい止血法と病院受診の救急判断基準

切り傷の血が止まらない!正しい止血法と病院受診の救急判断基準の基本情報から最新動向までを一挙に解説しました。

切り傷からの出血に直面したとき、最初に見極めなければならないのが「損傷した血管の種類」です。血管には動脈、静脈、毛細血管の3系統があり、どの血管が傷ついたかによって危険度と対処スピードが根本から異なります。

最も危険なのは、心臓から強い圧力で送り出された血液が通る動脈の損傷です。動脈出血静脈出血違いを正確に把握しておくことは、自力で処置を継続できるか、即座に119番通報(救急要請)を行うべきかの命運を分けます。

血管の種類出血の性状・血液の色止血までの平均時間・特徴危険度と救急対応基準動脈性出血鮮やかな赤色(鮮赤色)。心拍に合わせドクドクと拍動性に噴出する。自然止血は極めて困難。強い外圧をかけ続けないと短時間で大量出血に至る。【最重篤】迷わず直ちに119番通報。失血性ショックの危険あり。静脈性出血暗い赤色(暗赤色)。拍動はなく、傷口からタラタラ・ジワジワと持続的にあふれ出る。清潔なガーゼによる持続圧迫を10〜15分間正しく行えば、多くは止血可能。【中等度〜高度】15分圧迫しても止まらない、創が深い場合は医療機関へ。毛細血管性出血赤色。皮膚表面から薄くジワリとにじみ出る程度。圧迫により数分(3〜5分以内)で自然に血栓が形成され止血する。【軽度】流水洗浄後に被覆材保護。自己処置で経過観察可能。

消防庁および救急医療の基準において、血が止まらない救急車目安として提示されているのは以下の状況です。

  • 動脈性の拍動性出血がある場合
  • 直接圧迫を15分以上続けても鮮血の流出が衰えない場合
  • 顔面蒼白、冷や汗、めまい、呼吸促迫、意識の混濁など、循環不全(ショック症状)の兆候が見られる場合
  • 深部組織(骨、腱、皮下脂肪の黄色い塊)が露出している広範な創傷の場合

これらの兆候がひとつでも認められるときは、自家用車やタクシーでの移動を待たず、ためらわずに119番通報を行ってください。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。