多くの人がまず疑問に思うのが、その独特な名称だろう。単なる「杏紅茶」ではなく、末尾に「々」が付されている。この記号は、単なるデザインの遊び心ではない。開発元であるスタートアップ企業は、この「々」に「繰り返される自然の循環」と「人と人とのつながりの連鎖」という意味を込めたという。
実際に店舗を訪れると、その思想は空間デザインにも反映されていることがわかる。廃棄される予定だった茶葉の茎や杏の種を再利用したインテリアは、まさに循環の思想そのものだ。記号一つに込められたストーリーが、モノ消費からコト消費へと移行した現代の消費者の心を掴んで離さない。