突然の別れに対し、最も深い慟哭を露わにした一人が、『仮面ライダー555』で1年間にわたり魂をぶつけ合った半田健人さんでした。半田さんは訃報を受け、自身のブログや取材において、当時の思い出とともに抑えきれない悲痛な想いを綴りました。
「僕にとっては戦友であり、良きライバルであり、そして何より優しい兄のような存在でした」
撮影現場での泉さんは、若くして座長を務めていた半田さんを常に気遣い、カメラが回っていない場所でも穏やかな笑顔を絶やさなかったといいます。ヒロイン・園田真理役の芳賀優里亜さんや、草加雅人役の村上幸平さんもSNSや追悼イベントで泉さんの誠実な人柄に触れ、「誰からも愛される優しい人だった」と口を揃えました。
また、泉さんが2013年4月29日に綴った「最後の公式ブログ」には、初夏の訪れを喜ぶ日常の風景や写真が掲載されていました。病気の辛さや弱音は一文字も書かれておらず、読者に対する感謝の言葉が綴られていたのです。自分が病床にありながらも、他者を不安にさせない姿勢を貫いたこと自体が、共演者たちが口を揃える「泉政行の優しさ」そのものであったといえます。