ここで一度、カルチャー愛好家の間で長年繰り返されてきた定番の誤解に触れておく必要がある。毎年キャラクター大賞の上位を独占するあの白くてふわふわした生き物——シナモロールは、うさぎではない。公式設定として明確に「遠いお空の雲の上で生まれた、白いこいぬの男の子」と定義されている。
しかし、あの大きな耳と愛くるしいフォルムから、ライト層の多くがいまだに「サンリオ最強のウサギ」と混同しがちだ。この現象に対して、熱心なファンコミュニティでは微笑ましい論争が絶えない。シナモロールが“名誉ウサギ”のようなポジションで大衆の愛を集める一方、純血のレポリン(ウサギ)勢を推すファンたちは、後述する個性派たちのディープな魅力へと視線を注ぎ込んでいる。