ワタナベエンターテインメントに所属する二人がこのスタイルに辿り着いたのは、決して平坦な道のりではなかった。結成当初は標準的な漫才やコントを試行錯誤していた彼らだが、ある時「誰もやっていない、一目でわかるビジュアルとインパクト」を追求した結果、日本の祝祭空間の象徴である餅つき芸へと行き着く。
「モテようとしてカッコつける男」の日常的な失敗談をせんちゃんが告発し、小野まじめが「なぁーにー!? やっちまったなぁ!」と絶叫して杵を振り下ろす。提示される解決策は常に極端で前時代的な男らしさ——「男は黙って、氷水!」「男は黙って、手ぶら!」。この極限まで無駄を削ぎ落とした3段構成のコール&レスポンスこそが、彼らを一躍スターダムへと押し上げた原動力だった。