インターネット上の掲示板やSNS、チャットツールでは「こんにちわ」「こんばんわ」という表記が散見されます。親しい間柄のテキストコミュニケーションにおいて愛嬌や柔らかさを演出する目的で意図的に用いられるケースがあるものの、公的な文書やビジネスメールでの使用は明確な誤用と判定されます。
日本語敬語挨拶マナーの観点において、助詞「は」を「わ」と崩す表記は、相手に対して「教養の欠如」や「軽薄さ」というネガティブな印象を与えかねません。20代〜60代の管理職層を対象としたビジネスマナー調査でも、ビジネスチャットにおける「こんにちわ」表記に対して「強い違和感や不信感を抱く」と回答した割合は78.4%に達しています。
また、もうひとつの大きな盲点が「目上の人に対するこんにちはの使い方」です。「こんにちは」自体は丁寧語(です・ます調に準ずる丁寧な挨拶)ですが、尊敬語や謙譲語のような高度な敬意を含みません。そのため、役員や重要な取引先に対して単に「こんにちは」とだけ挨拶すると、文脈によってはフランクすぎると受け取られるリスクがあります。ビジネス挨拶表現の詳細まとめとして、目上の相手には「お疲れ様でございます」「いつも大変お世話になっております」と言い換えるのが鉄則です。