ドラマ版の推進力となったのは、メイを巡る柴田理人と柴田剣人の兄弟対決、そして理人に執着する本郷詩織の狂気的な横恋慕です。
理人は執事としてのプロ意識と忠誠心を貫こうとするあまり、メイへの個人的な恋情を押し殺そうと葛藤します。対して剣人は、感情をストレートにぶつけ、「メイを泣かせる奴は兄貴でも許さない」と体当たりでぶつかっていきます。この対照的な兄弟のスタンスが、視聴者の心を強く掴みました。
さらに、かつて理人を執事としていた本郷詩織は、理人の心がメイに向いていることに激しい嫉妬を抱き、執事・忍を使ってメイを精神的・肉体的に追い詰める様々な罠を仕掛けます。学園内の格式や権力闘争が、そのまま愛憎劇へと直結していくスリリングなプロットが見事でした。