爪白癬は日本国内で約1,200万人以上が罹患していると推計される身近な疾患ですが、初期段階では痛面やかゆみがほとんどありません。そのため「単なる変色」と見過ごされ、重症化してから受診するケースが目立ちます。
初期症状としては、爪の先端や側面にわずかな白濁・黄濁が生じることから始まります。放置すると白癬菌が爪の根元(爪母)に向かって侵食を続け、爪全体が黄色や褐色に濁り、ボロボロに崩れて靴を履くだけで圧迫痛を覚えるようになります。
さらに危険なのは、家庭内感染と足白癬(水虫)の再発源になる点です。崩れた爪の破片には生きた白癬菌が無数に含まれており、バスマットやスリッパを介して家族へ感染を広げる温床となります。自身の足の指の間や足裏への感染を繰り返す原因にもなるため、早期の封じ込めが不可欠です。