東京ディズニーリゾートの歴史において、単一アトラクションの刷新に560億円規模の資金が投じられるケースは極めて異例だ。旧施設の解体作業は計画通り進行し、現在は地下構造の補強と新建築物の基礎工事がピークを迎えている。工事敷地を取り囲む仮囲いの奥では、連日、巨大クレーンが最新部材を吊り上げ、着々と「新たな宇宙」の器が形作られている。
関係者によると、旧施設を完全に解体し、ゼロから建物を組み直す決断に至った背景には、耐震基準の最新化と次世代デジタル演出の導入に必要な広大な内部スペースの確保があった。単なる塗装の塗り替えや内外装のアップデートにとどまらず、土台からすべてを刷新することで、今後数十年にわたる運用に耐えうる最先端インフラを構築している。