手元に届いた給与所得の源泉徴収票を広げると、多くの枠に数字が記載されていますが、構造自体は非常に明快です。税理士や経理の現場で「まずここだけ見れば年収と税額の構造がわかる」とされる最重要項目は、上段に並ぶ4つの欄に集約されます。
1つ目は最上段左の「支払金額」です。これがいわゆる「年収」「額面給与」と呼ばれるもので、1年間に会社から支払われた給与・賞与の総額(非課税の通勤手当などを除く)を示します。
2つ目はその右隣にある「給与所得控除後の金額」です。会社員における「経費」に相当する給与所得控除を支払金額から差し引いた後の金額で、実質的な「儲け(所得)」にあたります。
3つ目は「所得控除の額の合計額の詳細」です。健康保険や厚生年金などの社会保険料控除、生命保険料控除、扶養控除、基礎控除など、個人の生活事情に応じて所得から差し引かれた控除の総合計が記載されます。
そして4つ目が右端の「源泉徴収税額」です。1年間を通じて最終的に国へ納めた所得税(復興特別所得税を含む)の確定額となります。この4つの相関関係さえ掴めば、自らのマネーフローは完全に把握できます。