大手釣具店のスタッフや遊漁船の船長取材から浮き彫りになったのは、ネット通販における「桜マーク偽装・紛らわしい表記」に起因する被害の深刻さです。
ECサイト上で「桜マーク同等品」「国土交通省基準適合」と巧みな日本語で記載されていながら、実物には承認印がどこにもない、あるいは勝手にデザインされたサクラの花びらのようなアイコンが印刷されているだけの悪質製品が今も後を絶ちません。現場の船長からは次のような証言が聞かれます。
「乗船時にライフジャケットを拝見すると、ネットで買ったという無名メーカーの製品をお持ちになるお客様が毎月のようにいらっしゃいます。タグを確認して型式承認番号がなければ、当船のストックをお貸しするしかありません。『使えると書いてあったのに』と落胆される姿を見るのは本当に忍びないです」(関東エリア・遊漁船船長談)
後悔しないための桜マーク 見分け方は極めて明快です。製品の外装、または内部に縫い付けられた布タグに、「国土交通省型式承認」という明確な文言と、桜の花びらマークの中に錨(いかり)が描かれた刻印、そして「第〇〇〇〇号」という承認番号の3点がセットで印字されているかを確認してください。どれか1つでも欠けているものは、公的な型式承認品ではありません。