現在の古屋敬多を語る上で外せないのが、演劇界・ミュージカル界での目覚ましい実績です。かつてダンスボーカルグループ出身者が舞台に進出する際、往々にして「アイドル枠」という色眼鏡で見られがちだった時代を、彼は持ち前の超絶技巧と泥臭い稽古量によって完全に打ち破りました。
名作ブロードウェイミュージカル『イン・ザ・ハイツ』でのソニー役をはじめ、熱狂的な支持を集めるオフ・ブロードウェイ発の『ALTAR BOYZ(アルターボーイズ)』、さらにはストレートプレイや濃密な二人芝居『ダブル・トラブル』に至るまで、演じた役柄の幅広さは枚挙にいとまがありません。舞台関係者は次のように証言しています。
「敬多さんの最大の強みは、重力を感じさせない身体能力と、役柄のバックボーンを緻密に設計する芝居心が完全に融合している点にあります。難解なコレオグラフィー(振付)を現場で即座に身体へ落とし込みつつ、歌唱のピッチと感情の起伏を一切崩さない。演出家からの信頼が極めて厚い理由がそこにあります」
舞台上で放つ生の熱量、観客の視線を瞬時に奪うダイナミズムは、20年以上のライブパフォーマンスで培われた百戦錬磨の賜物であり、演劇ファンからも「古屋敬多が出演する舞台にハズレなし」と絶賛されるまでに至っています。