アニメーション制作を手掛ける東映アニメーションの表現力も、黄猿のキャラクター性を不動のものにした。ピカピカの実の能力者として光の速さで移動し、容赦ないレーザーを放つ激しいバトル・アクション。その超高速な動きと、田中邦衛を彷彿とさせるスローテンポな口調とのコントラストは、観る者に強烈なインパクトを与える。
故・石塚運昇氏から龍田直樹氏へと引き継がれた声の演技も、田中邦衛が持っていた独特の間やニュアンスを巧みに取り入れている。ダイナミックなアクション演出の中に「昭和映画のフィルム感」を演出として溶け込ませた東映アニメーションの技量は、アニメファンのみならず映画ファンからも高く評価されている。