メディア編集部が実施した独自ヒアリングおよびネット上のコミュニティ調査(知恵袋、SNSの告白事例分析)から、現場で実際に起きているリアリティを浮き彫りにします。
東京都内の大手IT企業に勤務するAさん(28歳・女性)は、2年前に職場の先輩から「好きだけど、今は仕事に集中したいから付き合えない」と告白を保留にされた過去を次のように述懐します。
「『好き』と言われたことで希望を持ってしまい、彼の仕事が落ち着くまで支えようと休日に手料理を差し入れたり、都合の良い呼び出しにも応じていました。しかし半年後、彼があっさりとマッチングアプリで出会った別の女性と交際を始めたことを知りました。私に対しては『仕事が忙しい』と言っていたのに、本気になった相手には睡眠時間を削って会いに行っていたんです。『好きだけど付き合えない』は、単に『あなたのために努力する気はない』という意味だったのだと痛感しました」
一方、告白された側の男性(31歳・商社勤務)の手記からは、別の本音が覗きます。
「正直、顔も性格もタイプで一緒にいて楽しいのは事実でした。でも、彼女の感情の起伏の激しさや、将来の結婚観の重さに耐えられる自信がなかった。完全に振って気まずくなるのも嫌だし、連絡を取れなくなるのも寂しい。だから『好きだけど、今の俺には余裕がなくて付き合えない』と濁してしまった。自分自身を悪者にしたくない狡さがあったと反省しています」
現場の声から浮き彫りになるのは、言葉の額面通りの純愛ではなく、「関係を切るには惜しいが、責任を取るには足りない」という中途半端な執着が、告白された側を深い迷宮へと誘い込んでいるという実態です。