津島家のルーツを紐解くと、そこには単なる親族の枠を超えたドラマが広がっている。太宰治こと津島修治は、青森県金木村の富豪・津島源右衛門の六男として生まれた。一方、現代の政界で活躍する津島淳氏は、太宰の兄である津島文治(元青森県知事・衆議院議員)の孫にあたる。つまり、津島淳氏にとって太宰治は「大叔父(祖父の弟)」という血縁関係に位置する。
しかし、家系図の真実はそれだけにとどまらない。政界の名門としての津島家を守り育てたのは、後を継いだ父・津島雄二氏の存在だ。大蔵官僚から政界へ転身し、自由民主党の要職や厚生大臣を歴任した雄二氏は、津島家の婿養子としてこの地に足を踏み入れ、政治的基盤を確固たるものにした。文豪を生んだアーティスティックな血脈と、国家のかじ取りを担う厳格な政治の血脈。二つの流れがひとつに合流した場所こそが、現在の津島家なのである。