ドラマの放映中から噂され、やがて決定的なスクープとして駆け巡った二人の交際。当時はSNSが普及し切る前の時代であり、週刊誌やワイドショーが芸能人の私生活を凄まじい執念で追いかける「平成芸能報道の激動期」でもあった。どこへ行ってもカメラを向けられるプレッシャーは、一般人の想像を遥かに超えていたはずだ。
しかし、彼らの佇まいには媚びや計算が一切なかった。過剰なメディアの喧騒に対しても、自分たちのペースと生き方を崩さない真っ直ぐさ。芸能人のプライベートが消費し尽くされていた時代において、ふたりの姿にはある種の高潔さすら漂っていた。過熱する報道に晒されながらも、ファンが嫌悪感どころか温かい眼差しを向け続けた理由は、そこにある。