体操器具が並ぶ体育館へと一歩入ると、張り詰めた緊張感が皮膚を刺す。この床の上で、幾多の世界的名選手が自らの技を研ぎ澄ませてきた。体操界の絶対的王者として君臨した内村航平氏や、異次元のひねり技で世界を驚嘆させた白井健三氏も、かつてはこの場所で愚直に汗を流していた。なぜ、このキャンパスから世界チャンピオンが次々と生まれるのか。理由は明白だ。極限まで高められた伝統の「環境」と「科学的サポート」の融合にある。
「先輩たちの練習姿勢が、そのまま目指すべき到達点になる」。現役選手たちの表情は真剣そのものだ。一流の挙動やメンタリティが日常の景色として存在し、それが下級生への強烈な刺激となる。さらに、文部科学省の各種スポーツ振興事業や強化拠点としての指定も、質の高い指導体制と環境維持を後押しする。ただ厳しい練習を課すのではない。客観的なデータに基づき、怪我を防ぎながらパフォーマンスを最大化させる合理的な指導が徹底されている。