テレビの看板番組である「警察24時」のような密着エンターテインメントや、長年愛される「相棒シリーズ」といったドラマは、国民が警察組織に対して抱くイメージを大きく形作ってきた。しかし、報道ジャーナリズムの現場から見れば、画面に映し出される劇的な逮捕劇や鋭い観察眼の裏には、膨大な事務処理と泥臭い聞き込み捜査の積み重ねが存在する。
虚構の警察像とリアルの乖離を埋めることは、市民との信頼関係を築くうえで不可欠だ。エンタメ作品で描かれるような一匹狼の活躍は現代捜査ではあり得ず、高度にシステム化された組織力とデータ連携こそが真の捜査能力であることを、報道機関としても冷静に伝えていく必要がある。