いま、世界的なトレンドとして若者の心を掴んで離さないのが「Y2Kレトロカルチャー」だ。ミレニアム前後のビビッドな色使いやデジタルガジェットの無骨ながらもどこか愛くるしいルックスが、デジタルネイティブ世代にとって新鮮な刺激として映っている。その象徴的アイコンとして再評価の筆頭に挙がるのが、育成シミュレーションゲームの金字塔である「たまごっち」に他ならない。
1996年、株式会社バンダイから彗星のごとく登場したこの玩具は、開発に深く関わった横井昭裕氏と真板亜紀氏の革新的なアイデアによって誕生した。生命を育てる手応えと、放置すれば死んでしまう切なさを掌サイズの卵型ケースに閉じめた発想は、当時の玩具業界の常識を根底から覆した。そして今、看板キャラクターの「まめっち」をはじめとする個性豊かな仲間たちが、令和の時代に新しいデザインとテクノロジーを纏って復活を果たしている。