地域ごとの文化や地理的特性を活かした藤巡りは、春のドライブや小旅行の醍醐味です。東日本と西日本それぞれに、個性豊かな鑑賞ルートが存在します。
関東エリア:名木を訪ねる歴史と近代景観のドライブ&散策コース
首都圏からアクセスしやすい関東藤棚ドライブ名所として外せないのが、埼玉県の特別天然記念物「牛島の藤(藤花園)」から栃木県のあしかがフラワーパークを巡るルートです。牛島の藤は樹齢1,200年とも伝えられる巨木で、根元から力強く広がる枝ぶりは圧巻の風格を備えています。
都心部で圧倒的な人気を誇るのが、江戸時代から「亀戸の藤」として親しまれる亀戸天神社藤まつり開花状況です。心字池にかかる朱塗りの太鼓橋と、池の周囲に張り巡らされた藤棚、そして背景にそびえ立つ近代建築「東京スカイツリー」のコントラストは、新旧の東京が美しく融合した奇跡のシャッターポイントとしてSNSでも絶大な人気を誇ります。
関西・東海エリア:古刹の歴史と優美な景観が息づくおすすめスポット
西日本に目を向けると、関西藤の名所おすすめの筆頭には、世界遺産・春日大社の神苑である「萬葉植物園」が挙げられます。立ち木造りで仕立てられた藤が目線の高さで咲き誇り、名物の「砂ずりの藤」が地面すれすれまで垂れ下がる姿は、平安貴族の美意識そのものです。また、大阪府藤井寺市の「葛井寺(ふじいでら)」では、千手観音の霊場として名高い境内に咲き乱れる紫や白の野田藤が古寺の風情を一層引き立てます。
さらに愛知県で開催される曼陀羅寺公園こうなん藤まつりは、尾張の名刹・曼陀羅寺に隣接する広大な敷地で催され、早咲きから遅咲きまで11種類の藤と華やかな牡丹の競演を心ゆくまで堪能できる東海随一の名所です。