バレエ団の真骨頂といえば、大作曲家ピョートル・チャイコフスキーが手掛けた三大バレエのドラマチックな上演だ。
悪魔の呪いに立ち向かう愛を描いた『白鳥の湖』では、オデットとオディールを演じ分ける主役ダンサーの表現力と、揃い踏みする群舞(コールド・バレー)の一糸乱れぬ美しさが圧巻である。指先一つにまで宿る緊張感が、客席を物語の深層へと引きずり込む。
一方で、冬の風物詩として愛される『くるみ割り人形』は、華やかで夢あふれる世界観が魅力だ。松岡伶子バレエ団ならではの洗練された演出と色彩豊かな衣装が融合し、世代を超えて楽しめる極上のエンターテインメントへと昇華されている。