現場で患者の栄養管理を担う医師や管理栄養士は、単一の製剤のみに頼る生活の危険性を強く警告している。医療・介護業界において本剤は、あくまで通常の食事だけでは不足するカロリーや微量栄養素を補う「補完的ツール」として活用されるのが基本だ。固形物を噛んで飲み込むという一連の摂食行動は、脳への刺激や消化ホルモンの分泌において不可欠な役割を果たしている。
実際の医療現場では、体調や咀嚼・嚥下能力の回復に合わせて徐々に全粥やペースト食へと移行させるリハビリテーションが行われる。完全に単一成分へ依存させるのは、他に選択肢がない重度の病態に限られるのが鉄則だ。食の楽しみや社会的コミュニケーションを維持するためにも、バランスの取れた日常食への早期復帰を目指すアプローチが重視されている。