トップスタイリストとして活躍する美容師たちが口を揃えるのは、「アイロンの温度設定と同じくらい、スルーさせる速度とテンションが重要」という点だ。同じ箇所に3秒以上プレートを留める行為は、180度以上の高温で焼き付けるのと同等のダメージを与える。一度に挟む毛束の量を欲張らず、幅3センチ程度のスライスに分けて均一に熱を通すのが、プロが実践する秘訣だ。
さらに、近年注目を集める「髪質改善」サロンメニューの広がりとともに、ホームケアでのアイロンワークも見直されている。ダメージが気になる場合は、設定温度を130〜140度に抑え、熱が冷める瞬間に形状が記憶される毛髪の性質を利用して手ぐしで数秒キープする。この一手間を加えるだけで、高い温度に頼らずともツヤと持続力が飛躍的に向上する。