恐竜を描く上で決して無視できないのが、目覚ましい発展を遂げる古生物学の研究成果である。復元画の世界、すなわちパレオアートの分野では、近年の化石研究によって従来の「トカゲのような緑色の皮膚」という固定観念が完全に覆されつつある。かつては怪獣のように描かれていた肉食恐竜も、現在では羽毛の生えた痕跡や、より複雑な色合いを持つ生物として描かれることが標準となった。
イラストを描く際も、こうした最新の科学的知見を取り入れることで作品の説得力が飛躍的に高まる。例えば、巨大な顎の周りに唇が存在した可能性や、皮膚の鱗が非常に緻密であった点など、最新の学説を頭に置いてペンを走らせるだけで、どこか洗練された現代的なスケッチへと昇華されるのだ。