陰惨なサスペンスが加速する一方で、本作は思春期を迎えた登場人物たちの恋愛や自己意識の芽生えが鮮やかに描かれた作品でもあります。その象徴が、伝統のクリスマス・ダンスパーティー(Yule Ball)です。
普段は学業一筋で髪を整えることにも無頓着だったハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)が、美しいピンクのシフォンドレスを纏い、髪をエレガントに結い上げて大広間の階段を降りてくるシーンは、映画史に残る名場面として語り継がれています。
彼女のエスコート役を務めたのが他校の英雄ビクトール・クラムであったことから、ロンは激しい嫉妬心を露わにし、パーティーの終盤で2人は激突します。「女の子扱いしてくれない」「最初から誘ってくれればよかったのに」と涙を流すハーマイオニーの叫びは、魔法使いであっても避けられないリアルな青春の摩擦を見事に表現していました。
本作を支える主要キャスト一覧には、英国を代表する名優たちがずらりと顔を揃えています。
- ハリー・ポッター:ダニエル・ラドクリフ
- ロン・ウィーズリー:ルパート・グリント
- ハーマイオニー・グレンジャー:エマ・ワトソン
- セドリック・ディゴリー:ロバート・パティンソン
- ヴォルデモート卿:レイフ・ファインズ
- マッドアイ・ムーディ:ブレンダン・グリーソン
- バーテ・クラウチ・ジュニア:デヴィッド・テナント
- アルバス・ダンブルドア:マイケル・ガンボン
- セブルス・スネイプ:アラン・リックマン
- ミネルバ・マクゴナガル:マギー・スミス
- リタ・スキーター:ミランダ・リチャードソン