出雲大社の主祭神は大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)。神話「因幡の素兎」でも知られ、目に見えない「縁(すべての結びつき)」を司る神様です。大社を訪れる際、絶対に押さえておくべきなのが「2礼4拍手1礼」の作法です。4回手を打つ理由には諸説ありますが、四季(東西南北)の繁栄を祈る意味や、5月の例祭で行われる「8拍手」の略式であると神職により伝えられています。
そして、知る人ぞ知る正式な参拝手順の第一歩は、大社境内ではなく西方約1kmに位置する海岸「稲佐の浜(いなさのはま)」から始まります。
「稲佐の浜」で砂をいただき素鵞社へ納める神聖なステップ
旧暦10月の神在月に全国の八百万の神々をお迎えする神聖な海岸が「稲佐の浜」です。中央に浮かぶ弁天島(豊玉毘古命を祀る)の景観が美しく、この浜の清らかな砂をいただくことで、出雲大社の最強パワースポットと呼ばれる「素鵞社」での御砂交換が可能になります。
- ステップ1(稲佐の浜):浜辺に降り立ち、波打ち際の清らかな砂をジッパー付きポリ袋などに少量いただきます。
- ステップ2(祓社で身を清める):出雲大社の勢溜(せいだまり)の鳥居をくぐり、下り参道の右側にある「祓社(はらえのやしろ)」で心身の穢れを祓います。
- ステップ3(拝殿・八足門へ参拝):手水舎で清めた後、拝殿、そして御本殿を望む八足門(やつあしもん)にて「2礼4拍手1礼」でお参りします。
- ステップ4(素鵞社で御砂を交換):御本殿の真裏に鎮座する素鵞社(素戔嗚尊を祀る社)の床下へ回り、持参した稲佐の浜の砂を木箱に納め、同量以下の「すでに清められた御砂」をいただきます。
- ステップ5(御本殿西側からの遥拝):実は御本殿内の大国主大神の御神座は正面(南)ではなく「西側」を向いて鎮座されています。そのため、本殿西側の拝所から改めて正面に向かい合ってお祈りするのが重要なポイントです。
持ち帰った素鵞社の御砂は、自宅の敷地の四隅に撒いて魔除けとしたり、小さな袋に入れてお守りとして身につけることで、強大な厄除けと家内安全のご利益をもたらすと信じられています。