危険な漆の木の見分け方と症状!ハゼノキとの違いやかぶれ対処法

危険な漆の木の見分け方と症状!ハゼノキとの違いやかぶれ対処法

今注目を集めている 危険な漆の木の見分け方と症状!ハゼノキとの違いやかぶれ対処法について、詳しいまとめを分かりやすく掲載しています。

山野でウルシ科の植物を安全に回避するためには、漆の木の葉の形や樹皮、全体の樹形から瞬時に危険を察知する観察眼が不可欠です。日本に自生・植生する主要なウルシ科植物には、本漆(ウルシ)、ヤマウルシ、ハゼノキ、ツタウルシ、ヌルデなどがあり、それぞれ異なる特徴を持っています。

基本構造として、ウルシの仲間は1本の葉柄に複数の小葉が左右対称に並ぶ「奇数羽状複葉(きすううじょうふくよう)」の形状をとります。先端に1枚の小葉があり、全体として鳥の羽のようなシルエットを描きます。しかし、これらは遠目には非常によく似ているため、小葉の枚数、葉の縁のギザギザ(鋸歯)、毛の有無、紅葉の時期に注目して識別します。

樹種名葉の特徴・形状・毛の有無主な生息地・樹形危険度とかぶれの強さウルシ(本漆)小葉は9〜15枚。表面にわずかに毛あり。若木は全縁(フチが滑らか)。植栽地、里山周辺。冷涼地を好む落葉高木(樹高10〜15m)。極めて高い(樹液のウルシオール濃度が高い)ヤマウルシ小葉は7〜17枚。葉軸が赤みを帯び、全体に軟毛が密生する。山地の明るい林道沿い、伐採地跡に群生する低木〜小高木。極めて高い(登山道で最も遭遇率が高い)ハゼノキ小葉は9〜15枚。両面とも無毛でツヤがある。側脈が平行で美しい。西日本〜南日本の平地・低山、公園。秋に極めて鮮やかに紅葉。高い(果実や枝の折損時に樹液でかぶれる)ツタウルシ3出複葉(小葉が3枚)。ツタ状で大木や岩に気根で這い登る。山地深部の森林。ブナ林やミズナラ林の樹幹に巻き付く。猛毒レベル(ウルシ科中最強のかぶれ毒性)ヌルデ(無毒)小葉は7〜13枚。葉軸に明確な「翼(ヒレ状の膜)」があり鋸歯あり。日当たりの良い道端、荒地、河原などに自生。ほぼ無毒(通常は触れてもかぶれない安全種)

特にハイカーが遭遇しやすいヤマウルシとハゼノキの違いは、「毛の有無」と「葉軸の色」で見分けます。ヤマウルシは葉柄や葉軸が赤く、触れるとざらつくような細毛が生えているのに対し、ハゼノキは表面がツルツルとして革のような光沢があり、葉脈の走り方が非常に整っています。また、つる植物のように木に巻き付いている「3枚葉のウルシ」はツタウルシであり、ウルシ科の中で最も毒性が強いため、絶対に触れてはなりません。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。