豊平川緑地は、この街のリビングルームのような存在だ。春には残雪の山並みを望みながらランニングに汗を流す人、夏には心地よい風を受けて水辺でピクニックを楽しむ家族連れ、秋には色づく木々を眺めながら散歩する高齢者の姿がある。
特筆すべきは、世代やライフスタイルの異なる住人が無理なく同じ空間に溶け込んでいる点だ。学生向けのアパートからファミリー向けの大規模マンション、古くからの戸建て住宅がグラデーションのように連なる。均一化された新興住宅地にはない、多様な人々がすれ違う緩やかな連帯感が、街全体の治安や居心地の良さを底上げしている。