ネット空間で「過激」「怖い」と炎上する一方で、実際にアイスショーの現場へ足を運ぶと、全く正反対の光景が広がっていることに驚かされます。東京ドーム公演『GIFT』をはじめとする大規模単独公演の現場では、数万人規模の観客が集結しながらも、整然とした秩序が保たれていました。
アイスショーの会場周辺では、開場数時間前から色とりどりの手作りバナーを持ったファンが列を作りますが、割り込みや大声での騒乱はほとんど見られません。終演後にはボランティア精神で客席周辺のゴミ拾いを行うファンが多数目撃されており、開催地の自治体や宿泊施設、飲食店からは「マナーが極めて良く、地域にお金をたくさん落としてくれる最高の客層」として絶賛されるケースが圧倒的に多いのが現実です。
では、なぜ現場と世間のイメージにこれほどのギャップが生じるのでしょうか。現場を取材するメディア関係者は次のように証言します。
「羽生さんのファンコミュニティは、結束力が強固すぎるあまり内輪の独自ルールや空気感が濃密になりがちです。初めて現地に来たライト層や一般のフィギュアファンからすると、全員が一糸乱れぬ統率で特定のタイミングに手拍子をし、身につけるアイテムまで統一されている様子に一種の圧倒感を覚えることがあります。悪意はないものの、その熱気の凄まじさが初見の人には『排他的で怖い』と映ってしまう場面があるのです」
熱意が純粋かつ巨大であるからこそ、外部から見たときの「近寄りがたさ」を生んでしまう構造が浮き彫りになっています。