新田真剣佑の父親である千葉真一は、1960年代から東映のアクション映画で頭角を現し、映画『激突! 殺人拳』が全米で『The Street Fighter』として大ヒットを記録するなど、ブルース・リーと並び称されたパイオニアです。クエンティン・タランティーノ監督をはじめとする世界のフィルムメーカーに熱狂的な信奉者を持ち、映画『キル・ビル』の服部半蔵役や『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のカマタ組長役など、ハリウッド大作でも唯一無二の存在感を発揮しました。
長男である新田真剣佑の本名は前田真剣佑(まえだ・まっけんゆう)。この極めて印象的な名前の名付け親こそが千葉真一でした。生前の千葉はテレビの特番インタビューや自著において、「真実の剣を持って、人の右に出てほしい(=卓越した人間になってほしい)」という願いを込めて命名したと語っています。「右に出る」という日本語の慣用句にちなみ、英語圏でも通用する響きを持つ「Mackenyu」という唯一無二のファーストネームが授けられました。
日本での芸能活動を開始した当初は「真剣佑」名義で活動していましたが、映画『ちはやふる』で演じた綿谷新(わたや・あらた)役に強い思い入れを抱き、原作者の末次由紀氏の快諾を得て「新田(あらた)」の芸名を冠しました。この改名時にも父・千葉真一に相談し、「自分で決めた道なら全力で突き進め」と背中を押されたエピソードは、父子の深い信頼関係を象徴しています。