「マンモス校」という呼称はメディアや教育現場で広く使われる通称であり、学校教育法などの条文に直接その文言が記載されているわけではありません。行政上の正式名称は「過大規模校」と呼ばれ、文部科学省の学校教育法施行規則および公立小中学校の適正規模・適正配置に関する手引によって明確な数値基準が示されています。
文部科学省が定める基準において、小・中学校の標準的な規模(適正規模)は12学級以上24学級以下と規定されています。1学年あたり2〜4クラス編成が理想とされ、これを上回る25学級以上が「大規模校」、そして31学級以上に達すると「過大規模校(=マンモス校)」に指定されます。
生徒数に換算した場合、公立小学校の1学級あたりの上限人数(35人学級制)を踏まえると、31学級以上の学校では全校児童数が約1,000人から1,200人以上に達します。過去のベビーブーム期には2,000人規模の学校も散見されましたが、現在では1学年で5〜7クラス以上、全校児童生徒が1,000人を超える学校が一般的なマンモス校の指標として認識されています。
一方で、大学におけるマンモス校の捉え方は小中学校とは大きく異なります。大学には「過大規模」という法的な上限区分はなく、学部数やキャンパスの広大さに比例して学生数が増加します。一般的には在籍学生数が2万人から3万人を超える総合大学がマンモス大学と呼ばれており、全国トップクラスでは学生数が5万人〜7万人規模に達する大学も存在します。