大手ITベンダーや一般企業のバックオフィスを対象にした文書作成実務のヒアリング取材では、「Wordで最も時間を浪費する作業」の上位に必ずと言っていいほど「意図しないレイアウト崩れ・行間の異常な開き」が挙げられます。SNSやビジネスコミュニティでも、「行間を1.0行に設定しているのに行がスカスカになる」「Enterを押して改行しただけで2行分以上の大穴が開く」といった怨嗟の声が絶えません。
民間シンクタンクが実施したオフィスワークの生産性調査データ(2026年公表資料)によると、ドキュメント修正に割かれる非効率な作業時間のうち、約18.4%が書式・レイアウトの微調整に費やされているという試算があります。特にページ制限のある提案書や公的申請書において、1行が収まらないために全体が次ページへはみ出すストレスは計り知れません。現場では「文字を小さくして無理やり収める」「スペースキー連打で位置を合わせる」といった対症療法が横行し、ファイル共有時にさらなる崩壊を招く悪循環が日常化しています。