この楽曲を語る上で欠かせないのが、タイトルに冠された「115万キロ」という数字の根拠です。一見すると天文学的な距離に思えますが、実は人間の平均寿命である約80年間を映画用フィルムで撮影し続けた場合の総延長を正確に算出した数値となっています。
映画館などで伝統的に使用されてきた35ミリフィルムは、毎秒24フレームで送られます。1秒あたりのフィルム消費量は約45.72センチメートル(1分間で約27.4メートル)です。これを80年間に換算すると以下の計算が成り立ちます。
「80年 × 365.25日 × 24時間 × 60分 × 60秒 = 約25億2288万秒」。この秒数に毎秒0.4572メートルを掛けると、総距離は約11億5346万メートル(約115万キロメートル)に達します。月と地球の往復距離(約76万キロ)を優に超えるこの膨大な長さは、作詞作曲を手がけた藤原聡が「生まれてから死ぬまでのすべてを君と記録したい」という情熱を理系的な着眼点で具現化した証拠といえます。