漫画『ベルセルク』において、この伝説的なフレーズが読者の前に現れたのは、記念すべき単行本第1巻・第1話「黒い剣士」の冒頭シーンです。酒場に現れたガッツが使徒の配下たちを圧倒的な武力で蹂躙する直前、背中に背負われた異形の武器を表現するために紡がれました。
原作ファンの心を掴んで離さないナレーションの全文は以下の通りです。
「それは 剣というには あまりにも大きすぎた
大きく ぶ厚く 重く そして大雑把すぎた
それは 正に鉄塊だった」
さらに、物語が過去へと遡る「黄金時代篇」の結末、単行本第14巻において再びこのフレーズが響き渡ります。「蝕」を生き延びたガッツが復讐の旅へ出る決意を固め、ゴドーの工房に眠っていた大剣を初めて振るう瞬間です。1巻の導入と14巻の覚醒が見事に呼応する構成は、作者である故・三浦建太郎氏による緻密なストーリーテリングの極致と言えます。