国会議事堂の内部に潜入!中央塔の秘密から無料見学予約の裏ワザまで

国会議事堂の内部に潜入!中央塔の秘密から無料見学予約の裏ワザまで

国会議事堂の内部に潜入!中央塔の秘密から無料見学予約の裏ワザまでの注目ポイントを分かりやすくまとめてご紹介します。

現在の国会議事堂(旧帝国議会議事堂)が完成したのは、1936年(昭和11年)11月のことです。着工は1920年(大正9年)であり、実に17年の歳月と当時の金額で約2,580万円(現在の貨幣価値で約600億〜1,000億円相当)の巨費が投じられました。

そもそも、明治政府が1890年に帝国議会を発足させて以来、国会本会議は木造の仮議事堂で行われていました。しかし、1891年と1925年の二度にわたる大火災で仮議事堂は焼失。日本の国威を国内外に示し、地震や火災にも耐えうる「永久議事堂」の建設が国家の至上命題となったことが建設理由です。

建築様式の特徴としては、古代ギリシャ・ローマの古典主義をベースに、左右対称(シンメトリー)の均整美を追求した新古典主義(ネオ・クラシシズム)とアール・デコ調の折衷様式が採用されています。特筆すべきは、当時の大蔵省臨時議院建築局の強い方針により、「建築資材はすべて国産品を用いる」という絶対の鉄則が課された点です。

全国から選りすぐりの建材が集められました。外壁を覆うのは広島県倉橋島産などの花崗岩(白御影石)、内部の階段や壁面を飾るのは沖縄県や山口県産の多彩な天然大理石です。当時、日本国内では調達できなかったステンドグラス用のガラスと、郵便投函用のポスト、ドアノブのマスターキーなど極々一部の資材を除き、徹底して「純国産」で組み上げられました。100年近い風雪と東京大空襲を耐え抜いた外観は、単なる政治の舞台にとどまらず、日本近代建築技術の金字塔と呼ぶにふさわしい威容を誇っています。

前田 葵
著者

前田 葵

マーケティングと消費者心理のトレンドを分析し、現代のヒット商品の背景を読み解きます。