「コード譜を開いた瞬間、拍子抜けした」——そう語るビギナーは少なくない。「学園天国」の基本骨格は、ロックンロールの歴史が証明してきた極めてシンプルなスリーコード構成だ。基本となるキー(主調)において、使うのはたった3種類のコードのみ。複雑な分数コードやテンションコードに頭を抱える必要はどこにもない。
これほど単純な構造でありながら、イントロが鳴った瞬間にフロア全体が沸き立つのはなぜか。それは、コードの切り替わりが持つ「緊張と緩和」のエネルギーが極限まで引き出されているからだ。ルート音のストレートな響きとドミナント7thがもたらすドライブ感。指先がまだ滑らかに動かない初心者でも、右手のストロークに魂を込めさえすれば、一瞬で「本物のロック」を鳴らせる快感がここにはある。