有村架純『ひよっこ』の真実|ヒデとの結婚と5Kg増量役作りの裏側

有村架純『ひよっこ』の真実|ヒデとの結婚と5Kg増量役作りの裏側

有村架純『ひよっこ』の真実|ヒデとの結婚と5Kg増量役作りの裏側の全貌を丁寧に掘り下げてご紹介します。

本作が放送終了後も高い評価を保ち続けている背景には、緻密に練り上げられたキャスト陣のアンサンブルと、美術スタッフが総力を結集した舞台設計があります。

みね子の東京生活の拠点となった洋食屋「すずふり亭」は、店主・牧野鈴子(宮本信子)を頂点に、料理長の省吾(佐々木蔵之介)、厨房のヒデや元治(やついいちろう)、ホール主任の高子(和久井映見)と、個性豊かで温厚なプロフェッショナルが揃っていました。すずふり亭のロケ地や外観セットについて「実在する店なのか」と多くの問い合わせが殺到しましたが、あの味わい深い店舗外観と裏路地は、NHK放送センター内の屋外オープンセットに昭和40年代の赤坂を忠実に再現したものでした。

一方、みね子の故郷である奥茨城村の原風景は、茨城県高萩市や常陸太田市などで大規模なロケが行われました。棚田が広がる美しい風景と、みね子を見守る母・美代子(木村佳乃)、祖父・茂(古谷一行)、叔父・宗男(峯田和伸)らの温かいやり取りが、東京での労働の日々と見事なコントラストを描き出していました。

さらに、みね子が暮らしたアパート「あかね荘」の住人たち——作家志望の世津子(菅野美穂)、冷徹に見えて情の厚い早苗(シシド・カフカ)、漫画家志望の若者たち(浅香航大、岡山天音)、そして米屋の娘・さおり(伊藤沙莉)に至るまで、誰一人として物語の添え物にならない重層的な相関図が構築されていました。血縁を超えて支え合う彼らの姿は、核家族化が進んだ現代の視聴者に、失われた「コミュニティのぬくもり」を鮮烈に想起させたのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。