全高1,675mmという数値に対して「N-BOXに比べて車内が狭いのではないか」と懸念する声がありますが、これはホンダの空間効率設計に対する代表的な誤解の一つです。N-WGNの室内高は1,300mmを確保しており、小学校低学年の子どもであれば直立して着替えができるほどの天地クリアランスを持っています。
注目すべきは、ホンダ独自の特許技術である「センタータンクレイアウト」による驚異的な低床フロアです。燃料タンクを前席下に配置することで後部座席下のスペースを極限まで引き下げ、荷室地上高はわずか490mmという圧倒的な低さを実現しています。これにより、荷室寸法は備え付けのボードを用いることで上下2段に分割可能となり、上段に買い物カゴを2個並べ、下段には濡れた雨具やベビーカー、洗車道具をスマートに格納できる二層構造を確立しました。
さらに見逃せないのが乗降性の最適化です。N-BOXのように床面が高くステップを意識させる構造とは異なり、N-WGNはセダンとミニバンの中間にあたる絶妙なヒップポイント(座面高)に設定されています。腰をかがめすぎず、脚を持ち上げすぎず、自然に横へスライドするように乗り降りできる人間工学設計は、高齢の家族の送迎や長時間の立ち座りを繰り返す日常ユースにおいて、スーパーハイトワゴン以上の快適性を提供しています。