「毎日欠かさず納豆を食べているのに痩せない」と訴えるケースを精査すると、そこには栄養学的な無理解と無意識の摂取過多が存在します。
最大の落とし穴は、「大盛りご飯と一緒に食べてしまうこと」です。納豆は白米との相性が抜群ですが、茶碗1杯(約150g)の白米には約53gの糖質が含まれています。インスリンが大量分泌された状態で納豆の脂質(1パック約5g)を取り込めば、余剰エネルギーは体脂肪として蓄積されます。納豆自体が低カロリーだからといって、主食の糖質量を放置していては減量には至りません。
また、「1日に3〜4パックもまとめ食いする」という極端な行動も逆効果です。大豆に含まれる大豆イソフラボンは適切な量(食品安全委員会の目安では1日上限70〜75mg)であれば女性ホルモンのバランスを整えますが、過剰摂取は内分泌系に負担をかけます。さらに、付属のタレには果糖ぶどう糖液糖などの高GI糖分や塩分が多く含まれており、むくみの引き金になります。タレの使用量を半分に抑えるか、出汁や酢へ切り替える工夫が欠かせません。