熊野本宮大社では、神々の序列と歴史的経緯に基づいた厳格な参拝順序が定められています。神域のゲートである神門をくぐると、檜皮葺(ひわだぶき)の重厚な社殿が横一列に並んでいます。正面から見て左から順に参拝するのではなく、以下の定められた順序で進むことが正式な作法です。
参拝の作法はすべて「二礼二拍手一礼」で統一されています。主祭神へ最初に挨拶を行い、続いて国家安泰や万物の縁結び、生命力の神々へ祈りを捧げていきます。
- 第一の参拝:第三殿(証誠殿 / しょうじょうでん)
主祭神である家津美御子大神(素戔嗚尊)を祀る。中央右寄りの社殿。最優先で参拝し、自己の決意を表明する。 - 第二の参拝:第二殿(中御前 / なかごぜん)
速玉大神を祀る。過去の清算と新たな生命力を祈願する。 - 第三の参拝:第一殿(西御前 / にしごぜん)
夫須美大神(伊邪那美命)を祀る。現世の良縁結びと再生を祈願する(※第一殿と第二殿は相殿造り)。 - 第四の参拝:第四殿(東御前 / ひがしごぜん)
天照大神を祀る。平和と日々の恵みに感謝を捧げる。 - 第五の参拝:満山社(まんざんしゃ)
結びの神、八百萬(やおよろず)の神々を祀る。社殿右手の小祠に参拝。
本殿参拝を終えたら、境内の授与所で熊野本宮大社の八咫烏お守りを拝受するのが通例です。八咫烏(やたがらす)は、神武天皇が熊野の険路で道に迷った際、大和の橿原まで先導したとされる「導きの神鳥」であり、三本の足は「天・地・人」を表します。人生の岐路において誤った選択をせず、光射す方角へ導いてくれる象徴として、ビジネスマンや起業家、資格試験に挑む人々から絶大な支持を集めています。
また、熊野本宮大社御朱印2026年最新情報として、通常の御朱印(本宮・八咫烏・大斎原)に加え、紀州和紙に八咫烏や社殿が精緻にレーザー加工された「季節の切り絵御朱印」や、熊野古道の木材を活用した特製御朱印帳が授与されています。授与所は午前8時から午後5時まで開所しており、混雑する週末は午前中の拝受がスムーズです。