本作を語る上で絶対に切り離せないのが、1996年4月から6月にかけて放送されたフジテレビ系連続ドラマ『ロングバケーション』です。木村拓哉と山口智子がダブル主演を務め、脚本家・北川悦吏子が手掛けた本作は、まさに90年代 フジテレビ 月9 主題歌の最高峰として君臨しました。
初回視聴率30.6%、最高視聴率36.7%を叩き出し、「月曜日の夜は街からOLが消える」「ピアニストを目指す若者が急増する」といった社会現象を巻き起こした『ロンバケ』。結婚式当日に花婿に逃げられた落ち目のモデル・葉山南(山口智子)と、内気でスランプに陥った若きピアニスト・瀬名秀俊(木村拓哉)による奇妙な同居生活を描いた物語は、視聴者の心を鷲掴みにしました。
ドラマのオープニング映像で、躍動感あふれる映像とともに流れる『LA・LA・LA LOVE SONG』のイントロと「回れ 回れ メリーゴーランド」のボーカルは、作品の持つファッショナブルで都会的な空気感と完璧にシンクロしていました。劇中で瀬名が発する「人生がうまくいかないときは、神様がくれた長い休暇だと思えばいい」という象徴的な台詞とともに、この楽曲はドラマの世界観を根底から支える推進力となったのです。