国語文法において、代名詞は自立語で活用がない「体言(名詞)」のグループに属します。最大の特徴は、固有の名称(固有名詞)や一般的な概念(普通名詞)を直接口にするのではなく、「対象を指し示す(指示する)」機能に特化している点です。
もし言語に代名詞が存在しなければ、「田中さんは田中さんの鞄を持って田中さんの車に乗った」のように、同一の名詞を過剰に繰り返さなければなりません。代名詞は「田中さんは自分の鞄を持って彼(彼女)の車に乗った」と言い換えることを可能にし、情報の冗長性を排除する極めて合理的な仕組みを担っています。
学校文法における代名詞の種類まとめとしては、大きく以下の2系統に分類されます。
- 人称代名詞(自称・対称・他称・不定称):人を指し示す代名詞(私、あなた、彼、だれ 等)。
- 指示代名詞(近称・中称・遠称・不定称):事物・場所・方角・時間を指し示す代名詞(これ、そこ、あちら、いつ 等)。