玉ねぎの追肥時期はいつ?球が太るタイミングと止め肥の鉄則

玉ねぎの追肥時期はいつ?球が太るタイミングと止め肥の鉄則

玉ねぎの追肥時期はいつ?球が太るタイミングと止め肥の鉄則について詳しく解説いたします。専門家の見解をご確認ください。

ネット上の情報や菜園コミュニティで誤解されがちなのが、「とにかく肥料をたくさんやれば大きな玉ねぎが収穫できる」という思い込みです。しかし、植物生理学の観点から見ると、肥料の与えすぎ(多肥)は玉ねぎ栽培における致命的な失敗要因となります。

現場で多発する「肥料あげすぎ」による3大失敗事例を検証します。

【失敗例1:春先の「トウ立ち(ネギ坊主)」の多発】
年内(11月〜12月)に肥料を過剰に与えすぎると、苗が越冬前に必要以上に大きく育ってしまいます。玉ねぎは「茎の太さが鉛筆以上(直径約7〜8mm以上)に太った状態で真冬の一定期間の低温(約7〜10℃以下)に遭遇する」と、花芽を作って春に花茎を伸ばす性質(緑植物感応型)を持ちます。多肥によって苗が大苗化した結果、春に硬いネギ坊主が立ち上がり、芯が木質化して食用に適さない玉になってしまいます。

【失敗例2:窒素過多による「べと病」や病害の蔓延】
土壌中の窒素濃度が高すぎると、玉ねぎの細胞壁が軟弱になり、葉が濃緑色に波打つように徒長します。この軟弱な葉は、春先の多雨多湿期にカビ由来の病気である「べと病」や「灰色かび病」に極めて感染しやすくなります。健全な玉ねぎはすらりと直立した締まった葉を保ちますが、肥料過多の株は葉がだらしなく垂れ下がり、病原菌の格好の標的となります。

【失敗例3:玉が太らない原因(肥料切れと深植えの誤解)】
「玉が大きく太らない」という現象は、追肥時期の遅れによる「肥料切れ」だけでなく、植え付け時の「深植え」が原因になっているケースが多々あります。玉ねぎの球は茎と葉の基部(葉鞘)が肥大するものであり、深く植えすぎると土の圧力で球が横に広がれず、首だけが太い長ネギのような形状になってしまいます。浅植え(生長点を埋めない深さ2〜3cm)を徹底した上で、2月〜3月上旬に適正量の追肥を効かせることが肥大化の絶対条件です。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。