「完全週休2日制と書いてあるから、土日祝日は全部休める」と思い込むのは危険です。ここに多くの転職希望者が陥る求人票の落とし穴が存在します。
確認すべき第1のポイントは、「完全週休2日制 土日休み」と明記されているかどうかです。求人票に単に「完全週休2日制」とだけ書かれている場合、休む曜日は土日とは限りません。水曜日と日曜日などの曜日固定型や、毎週ランダムに休日が決まる完全週休2日制 シフト制を採用している企業が多いためです。小売り、飲食、医療・介護、不動産業界などでは、平日2日を定休日とするケースが一般的です。
第2の落とし穴は、祝日の扱いです。日本の法律上、祝日は自動的に休みになる「法定休日」ではなく、会社が任意で定める「所定休日」に過ぎません。そのため、完全週休2日制を敷いていても以下のような運用を行う企業が実在します。
- 祝日出勤型:月曜日の祝日(成人の日やスポーツの日など)も平日と同じ通常出勤日として扱い、休日は土日のみとするパターン。
- 振替土曜出勤型:月曜祝日を休みにする代わりに、その週の土曜日を通常出勤日に変更し、週の休日数を「2日」に抑え込むパターン。
後者の場合、カレンダー上は祝日が休みになっていても、結局は週に2日しか休めないため、年間休日数は104日〜108日程度にとどまります。「カレンダー通りに休みたい」と望むのであれば、求人票の休日欄に「完全週休2日制(土・日)、祝日、年末年始、夏季休暇」と明確に付記されているか、または年間休日数が120日以上と記載されているかを確認しなければなりません。