夏になれば歓声が響いていた学校の屋外プールが、静かにその役目を終えようとしています。文部科学省の統計や各自治体教育委員会の発表資料を検証すると、公立小中学校における自校プールの保有率は年々減少傾向にあります。この大きな潮流を決定づけているのが、プール授業現在の学校現場が直面する財政難と維持管理の限界です。 多くの公立校にプールが整備されたのは1960年代から1970年代にかけてのこと。設置から40〜50年が経過した施設はコンクリートの劣化や配管の破損、ろ過器の故障が相次ぎ、大規模改修には1校あたり数千万円から1億円以上の公金が求められます。財政がひっ迫する自治体にとって、年間でわずか数週間しか稼働しない施設に巨額の補修費を投じ続ける選択は極めて困難です。 さらに、文部科学省が定める学校水泳学習指導要領において、水泳の指導自体は体育科の重要な領域として明記されているものの、「自校にプールを保有しなければならない」という規定はどこにも存在しません。こうした制度設計の後押しもあり、維持費の削減と安全確保を両立させる現実解として、公設プールの解体と授業スタイルの転換が一気に進んでいます。
学校プールが消える?水泳の授業の現在と民間委託が急増する真相
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