長年にわたりオファーを固辞し続けていることから、インターネット上の一部では「スピッツはNHKと絶縁状態にあるのではないか」「過去の演出をめぐって確執があるのではないか」といった根拠のない憶測が飛び交うことがあります。しかし、これらは現場の実態を見誤った完全な誤解です。
NHKとの関係は極めて良好である動かぬ証拠
実際には、スピッツとNHKの関係は極めて良好です。朝ドラ『なつぞら』の主題歌起用はもちろんのこと、NHKの音楽番組『SONGS』にはアルバム発売などの重要局面で度々出演しています。また、過去には『スピッツ・スペシャル』と題した単独スタジオライブ特番がNHK BSプレミアム等で制作・放送された実績もあります。
彼らが拒否しているのは「NHKという放送局」ではなく、あくまで「年末に生放送で行われる、対戦形式の巨大エンタテインメントショーである紅白歌合戦」という枠組みそのものです。単独でじっくりと楽曲を届ける上質な音楽番組であれば、彼らは快くNHKのカメラの前に立ちます。
辞退に対するネットの反応とファンの温かい支持
毎年11月中旬に出場歌手が発表され、そこにスピッツの名前がないことが確認されるたび、SNS上ではファンの間で独特の連帯感が生まれます。落胆する声よりも、むしろ以下のような安堵と共感の声がタイムラインを埋め尽くします。
- 「今年もスピッツの名前がなくて安心した。マサムネさんはこたつでゆっくりみかんを食べていてほしい」
- 「30年以上ブレずに自分たちのペースを守り続ける姿が最高にロック」
- 「無理に生放送の騒がしいひな壇に座らされるスピッツは見たくない。ツアーで本物の音を聴かせてくれればそれで十分」
商業的な成功を収めた後も、世間の消費スピードやテレビの都合に迎合せず、バンドの純潔性を守り続ける姿勢こそが、長年にわたって熱狂的な信頼を集める要因となっています。