ネット上の掲示板やSNS検索では、時に「福知山成美のバスケ部は弱体化したのか」「かつてのような勢いがないのではないか」といった懐疑的な書き込みが見受けられます。しかし、これらの噂の背景には、京都府高校バスケットボールの極端な環境変化が生んだ錯覚が存在します。
最大の要因は、全国制覇を連発する東山(男子)や京都精華学園(女子)の突き抜け方にあります。全国メディアやハイライト動画で彼らの留学生を中心とした圧倒的プレイが拡散されるあまり、「府大会で優勝争いに絡めない=低迷」という極端な二元論で語られがちです。
現場の実態を検証すると、福知山成美が弱体化したのではなく、南部のメガチームが「全国選抜クラス」を揃える規格外の集約を見せた結果、府内のスコア差が拡大したに過ぎません。成美バスケ部は激化する競争環境のなかで、北部唯一の牙城として府ベスト4〜ベスト8を死守し続けており、チームの規律や個々のスキルレベルはむしろ過去数年で洗練されています。「ネットの風評と実際の現場力には大きな乖離がある」というのが、現場を取材する記者の一致した見解です。