無性愛者であるかどうかを確定する医学的な数値検査や公的証明書は存在しません。セクシャリティ診断は、本人の自覚と内省に基づく自己決定が基本です。自身の指向に違和感や疑問を抱いている方向けに、当事者の体験談から抽出したセルフチェック項目をまとめました。
- チェック1:他者を見たときに「魅力的だ」と感じることはあっても、「抱かれたい」「身体に触れたい」という思考に結びついたことがない。
- チェック2:周囲が語る「好きなタイプ」「初体験の話」「性的なフェティシズム」の話題に共感できず、話を合わせるために演技をしたことがある。
- チェック3:恋人関係において、キスや性行為を求められることに対して強い苦痛、義務感、あるいは完全な無感情(虚無感)を覚える。
- チェック4:映画やドラマ、漫画における過度な性描写に対して、感情移入できず物語の流れを遮断されたように感じる。
- チェック5:「誰も好きにならないなんて冷たい」「人として未熟」という言葉に傷つき、自分自身に重大な欠陥があると思い悩んだことがある。
- チェック6:異性・同性を問わず「親友」や「信頼できる同居人」としての関係は望むが、性的な接触を伴う関係には進みたくない。
- チェック7:過去の交際で相手を失望させないために性行為を受け入れたものの、心身ともに深い疲弊やトラウマを残した経験がある。
上記の項目に多く当てはまる場合、アセクシュアル・スペクトラムに該当している可能性が高いと考えられます。無料のオンライン診断ツールなどを活用して客観的な傾向を整理するのも有効ですが、最も重視されるべきは「自分自身が無理のない心地よさを感じられるかどうか」という自己評価です。